人生の100のリストに含まれている、いつかは、行ってみたい宇宙。
2011年に書いた記事に、現在の状況を追記してみました。
2025年 商業宇宙旅行の本格化と多様化
商業宇宙旅行は現在、単に「宇宙へ行く」というだけでなく、「どのくらいの高さまで、どれくらいの期間、どのような体験をするか」によって、サービスが明確に多様化しています。
1. 弾道飛行(サブオービタル・フライト)
地球の重力圏を完全に脱して軌道を回るのではなく、宇宙の境界線(一般的に高度80kmまたは100km以上)に到達し、すぐに地球に戻ってくる短時間のフライトです。
| 特徴 | 詳細 | 該当企業 |
| 高度 | 宇宙の境界線(80km~100km程度) | Blue Origin, Virgin Galactic |
| 体験 | 数分間の無重力(微小重力)体験、地球を背景にした漆黒の宇宙の眺め。 | |
| 期間 | 打ち上げから帰還まで約90分〜数時間。 | |
| 価格帯 | 数千万円(他の旅行形態よりは比較的安価)。 | |
| 市場 | 手軽な宇宙体験を求める富裕層、短期間で旅行を完了したい人々。 |
- Blue Origin(ニューシェパード): 垂直離着陸式のロケットを使用。高度100kmのカーマンラインを超え、大きな窓から地球を眺めることが可能です。
- Virgin Galactic(スペースシップツー): 飛行機にぶら下がって飛び立ち、上空で分離してロケット噴射。高度80kmを越えるフライトを提供しています。
2. 地球周回軌道(オービタル・フライト)
人工衛星や国際宇宙ステーション(ISS)と同じように、地球の周りを周回する軌道に乗るフライトです。長期間の宇宙滞在と、より本格的な宇宙からの地球の眺めが得られます。
| 特徴 | 詳細 | 該当企業 |
| 高度 | 約300km~1,400km(ISSなど) | SpaceX, Axiom Space |
| 体験 | 数日間にわたる本格的な無重力生活、地球の周回(日の出・日の入りの繰り返し)、研究活動(ISSの場合)。 | |
| 期間 | 数日〜数十日間。 | |
| 価格帯 | 数十億円(ロケットの打ち上げ能力が求められるため高額)。 | |
| 市場 | 究極の宇宙体験を求める超富裕層、民間研究機関、宇宙飛行士の訓練を兼ねるケース。 |
- SpaceX(クルードラゴン): 打ち上げ能力に優れており、民間人だけの周回旅行や、ISSへの輸送、史上最高高度ミッションなど、商業宇宙旅行の最前線を走っています。
- Axiom Space: 民間人によるISS訪問ツアーを企画・実行している企業。将来的には独自の民間宇宙ステーションを建設し、ISS退役後の受け皿となることを目指しています。
2023.04.02
2023年2月21日には、札幌市のスタートアップ「岩谷(いわや)技研」が、気球での宇宙旅行開発を目指していることが報じられました1。また、2021年には、15人以上の民間人が宇宙旅行をしました2。宇宙ホテルを手掛けようとしている企業は、アメリカのAxiom Space、Bigelow Aerospace、Orbital Assembly、Orion Spanが挙げられます3。
岩谷技研は、北海道発の宇宙開発ベンチャーで、高高度気球と気密キャビンの開発を進めています。2023年度内には、気球による宇宙遊覧体験を商用化する予定であり、陸から気球を使って高度25kmに上昇し、その高さでしばらく滞在したのち、下降して海上のクルーザーに拾ってもらう約4時間の旅となる予定です
宇宙旅行には、現在3種類の提供方法があります。1つ目は、ISS(国際宇宙ステーション)への訪問。2つ目は、サブオービタルフライト。3つ目は、有人月旅行
サブオービタルフライトとは、大砲の弾のように弧の弾道を描く飛行形態で、一般的には、弾道ミサイルや軌道に到達しないロケットの飛行経路を指す言葉として使われます。宇宙開発の分野では宇宙弾道飛行や準軌道飛行と呼ばれることもあります
価格帯については、サブオービタルフライトが最も安価であり、数万ドルから数十万ドル程度です3。一方で、ISSへの訪問や有人月旅行は数百万ドルから数千万ドル程度となります。
2022年頃
SPACE WALKER
(2022年) 科学実験 (2024 年) 小型衛星打上 (2027年) 宇宙旅行 の3つの分野で研究・開発

Axiom Space
国際宇宙ステーション(ISS)への定員3名の往復旅行を5500万ドル(約58億円)で提供。 2021年後半打上予定

Space Adventures
民間人の宇宙旅行は2021年初頭~2022年半ばに実現させる計画。ツアーに参加できるのは1度に4人まで
SpaceXのFalcon 9ロケットで打ち上げられるDragon Crewに乗船
2011年頃
■実施日時 2013年 運行開始予定
■出発地 米国ニューメキシコ州ヴァージンギャラクティック社宇宙旅行基地
■参加料金 おひとり20万USドル
※料金には、3日間の訓練プログラム参加費用と、宇宙旅行フライトの費用が含まれています。
現在宇宙船は、安全性・信頼性を重視し開発中ですが、当初の運行開始予定より遅延している状況です。
うーん。まだまだですかね。


